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池田 直*; 山田 安定*; 納土 晋一郎*; 稲見 俊哉; 片野 進
Physica B; Condensed Matter, 241-243, p.820 - 822, 1998/00
被引用回数:21 パーセンタイル:73.59(Physics, Condensed Matter)混合原子価系、LuFeOの電荷秩序を中性子散乱実験によって調べた。特に三角格子に対する電荷のゆらぎ(フラストレーション)の効果を調べた。この結果、この物質が、無秩序の状態から二次元電荷密度波(CDW)状態、さらに低温で三次元のCDW状態に逐次相転移することが明らかになった。二次元CDW相では、電荷密度の波が(1/3 1/3)の波動ベクトルを持つことがわかった。
飯泉 仁; 下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 52(7), p.2526 - 2533, 1983/00
被引用回数:42 パーセンタイル:89.21(Physics, Multidisciplinary)ある種の誘電体で見られる不整合構造が、温度の下降に伴って、整合構造へ向って変化するとき、それは連続的に変化するのではなく、とびとびの整合構造を段階的にとりながら変化するのであるというDevils Staircase(悪魔の段階)仮説を検証する目的で、RbZnBrの詳細な中性子回折実験を行った。結果は不整合相の波数がとびとびの値をとることを示しているが、それらは互に共存しつつ、温度とともにその値そのもの、及び存在する割合を変えていくという、複雑な温度変化をし、理想的なDevils Staircaseにはほど遠いことがわかった。
飯泉 仁; 下司 和男
Physica B; Condensed Matter, 120, p.291 - 295, 1983/00
中性子散乱法により〔N(CD)〕ZnClの不整合相転移直上の格子不安定性を調べ、これがフォノン系と い結合を持つ秩序無秩序型によることを明らかにした。この結果をすでに知られているKSeO、(ND)BeFの場合と比較し、この種の不整合誘電体の格子不安定性について、統一像を与える。
飯泉 仁
JAERI-M 9843, 29 Pages, 1981/12
不導体結晶、特にセレン酸カリ型結晶における不整合相を理解するのに重要な実験結果をまとめた総括報告である。この種の結晶の示す不整合構造の多様さを説明するため、格子力学的な起源について議論した。